フリーランスが書くブログ、Matsuki Blog運営者のマツキです。
今回のテーマは「ギリギリにならないと仕事を始めない人の仕事術」になります。
ギリギリ最後に短時間で仕事を終わらせる方が、コスパもいいような気がしますよね?
学生時代にテストとか僕はそうでしたし、僕の周りもそうでした。
ただこういう習慣は完全に間違っていて、ギリギリ最後になんとかする悪しき習慣を仕事にも当てはめると多分苦労します…!
こんな方におすすめ
- ギリギリで物事を終わらせがちな人
- 仕事がいつも終わらない人
ちなみに、僕の尊敬するプログラマー中嶋聡さんの本から学んだ内容です。
この1冊は僕の仕事へのぬるいやり方を、根本的に変えてくれました。
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ギリギリで行動することの一体何が問題なのか?
いつもギリギリのスタイルを継続していると以下のような問題が生じやすいです。
仕事・作業の質の低下
締め切り直前まで頑張るということは不安や焦りが少なからず生まれます。そういったものは集中力を低下させ、仕事の効率をさげてしまいます。
また、本当に直前になると睡眠時間を削る必要も出てくるので、そうなるとまた作業の質は低下していきます。
計画の見積もり能力の低下
仕事・作業の内容の難易度はそれぞれ同じではないので、「その内容にどれぐらいかかるんだろうか?」という目安を立てることは大事な過程です。
ですが、「期限ぎりぎりに間に合わせる」ということを続けていると、その見積もりをもしかしたらしていないのかもしれませんね。
使っていなければ、見積もる能力も磨かれません。
結局間に合わない
当然ですが、ギリギリのゴールを狙えば間に合わない確率も上がっていきます。
仕事が期限に間に合わなければ、社会的な信用を多かれ少なかれ失っていくことになってしまいますよね。
ギリギリの仕事を辞めるためには【超簡単に】
ざっくりと内容をまとめると以下のようなものになります
ポイント
- 締め切りというものの概念を改める
- 前半に前倒しで仕事を始め、最初の方にほとんどを終わらせる。
- 後半は余裕を持って流しながら作業を行い、期限に間に合わせる。
具体的な内容を読み進めていけばわかりますが、この3つのことは多くの人が仕事でやってしまうようなスタイルを根っこから変えることで、エネルギーがいることです。
よくない逆の例としては、スラムダンク・仙道の「まだあわてる場合じゃない」という言葉を使ってしまうようなシチュエーションでしょうか。
普通慌ててしまうような局面でこういうことを言えたらかっこいいですが、仕事においては慌てるということ自体がないように時間管理をしていくことが重要になります。
ギリギリの仕事を辞めるためには【具体的内容】
ここから具体的に項目に分けて説明をしていきます。
締め切りについて考えを変更する
締め切りについて絶対に守ると確約することが大前提となります。
当たり前のことじゃんと思われるかもしれませんが、あえてこれを強調しているのは「終わらなかった時はしょうがない程度に締め切りを捉えてはいけない」という意味があるからです。
締め切りというものについて突き詰めて考えれば、最後の方に調整してなんとかするという仕事のスタイルは自ずとしなくなります。
終わらなかったら人生が終わるほどのことではありませんが、この姿勢を持つか持たないかで組織全体への影響につながり、ひいてはあなたの人生に大きく関わってくるでしょう。
締め切りに間に合わないことがあるのであれば、どうか「自分は締め切りを守ることについて甘くないだろうか」と自分を少し疑ってみてください。
作業の力の入れるポイントを変える
ポイント!
×「最初はゆっくりやってこーっと」
○「最初が肝心!最初の方にほとんどを終わらせる気でやる」
最後に頑張る方針をとる人も多くいるかもしれませんが、そうではなく、最初に頑張るように力の入れどころを変えてみます。
前半:後半=2:8に期限を振り分ける
より具体的に説明すると、期限を2:8の割合に分け、この最初の2割にほとんどの仕事を終わらせるよう努めるようにします。
この、ほとんどを終わらせるという姿勢が重要です。
また、その最初の期間にどういったことをするかも重要になってきますので次に説明します。
作業の最初にやるべきこと
ポイント!
×「とりあえず目についたものから始めよう」
○「まずはじめにざっくり構成や骨組みを考えよう!」
フレームワークを作ること
仕事のほとんどをこの前半2割でやると言いましたが、その中でも最初に手をつけて行かなければならないことの一つはフレームワークの作成です。
フレームワークとは仕事の輪郭、大体の骨組み、設計図のことです。
僕が参考とした著書ではプログラミング用語に則ってプロトタイプという表現をされていました。
なぜ最もはじめにフレームワークに手をつけるのかというと、これは期限ギリギリの時に修正が効かない事態を避けるためです。
細かい部分は後々修正が効きますが、構成や骨組みの部分は期限直前で修正しようとすると、一からやり直しになってしまうこともあります。
そうなると、期限を延長する必要が出てくるため、また約束を破ってしまう可能性が上がります。
作業の最初に難易度を把握する癖をつける
ポイント!
この作業は、最初の段階で集中しても終わらなかった。
→期限内に終わらない可能性が高いだろうな。
→上司に報告・期限延長を申し出た方が良さそう
そして、もう一つは仕事の難易度の把握です。
具体的に難易度というのは、その期限内に終わるのか?という意味です。
最初の2割でやることは集中してフレームワークから作り、ほとんどの仕事を終わらせることと言いましたが、全力でやっても終わらなかった場合、その仕事は終わらない可能性が高いでしょう。
つまり、「自分が思っていたよりかは難易度の高い仕事」と見積もりを判断するべきです。
実際に高かったらどうする?
では、最初の2割で仕事が終わらないと判断したら今度はどうするか。
二つのケースで考えてみました。
メモ
- 組織から引き受けた場合の仕事(通常の勤務スタイルの仕事)
- 自分でつくった仕事(自発的な勉強、クリエイター系)
組織から引き受けた仕事の場合、自分にとって難易度が高いことを相談し、期限延長の提案などの選択をすることができます。
これは、最初の段階での提案であれば、組織としてもまだ融通がきく段階だからです。(最初にフレーム枠を作ることの意味はここにもあります。)
しかし
期限直前になって初めて終わらないことを報告した場合、帳尻を合わせることが難しくなり、誰かが責任を取ることになります。
一方で自分で作った仕事の場合は、期限に関しては自分で設定することができます。
なので、最初の段階で仕事がほとんど終わらず、フレームワークもできなかったとしたら無理のない期限設定を自分で考え直す必要があります。
また、二つのパターンのに共通して言えることですが、余計なことを取り除いて作業に集中していたか?も確認する必要もあります。
作業のスタートの切り方を変える
メモ
×アレコレ考えてから取り組む
○見切り発車で取り組む
上で書かれた内容から作業のフレームワーク作成、難易度の把握を早い段階ですべき理由がなんとなくわかったでしょうか。
そういったことを踏まえると仕事をもらった瞬間に取り掛かった方が、メリットが大きいと言えるでしょう。
特に難易度の把握についてですが、与えられた仕事の難しさは実際手をつけてみないとわからない部分が多いです。
自分にとって難しいのかどうか、どんなリスクがあるのか、どんなことが必要になるのかなどを知るために仕事はもらった瞬間に開始する癖をつけましょう。
というか、結局その方が後々楽になります。
後半8割の過ごし方と注意点
後半8割の基本的な過ごし方は余裕を持って流しながら作業を行うことです。
その中で注意すべきことは、「余裕を持って作業をする」というのは、前半の部分であらかた作業を終えたからといって次の仕事に着手しない(次の仕事を引き受けない、連続で仕事を入れない)ことです
当たり前のことのように聞こえますが、前半2割で仕事のほとんどを終えると、ついつい新しい仕事に着手したり、上司から仕事を頼まれたりされることがあると思います。
ですが、こういったことは人間の体力はずっと続くわけではないので、望ましくありません。
長期的に仕事を続けていくことの方が大切なので、ある程度「余裕をもつ」というスタンスを作りながら作業に取り組みます。
最初だけ頑張ればいいというわけでもなく、後半8割の過ごし方もちゃんと役割があります。
これを参考とした著書ではスラックという言葉で表現されていました。
記事の最後に
いかがでしたでしょうか。
すぐには変えることができないかもしれませんが、ギリギリな行動を0に近づけていくといろいろ捗りますよね。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
今回は以上です。
簡単な著者紹介
著者;中島聡
- 早稲田大学卒
- PC用ソフト「CANDY」開発者
- 学生時1億円ロイヤリティ獲得
- マイクロソフトでビルゲイツとともに勤務
- UIEvolution設立・同社CEO就任
本著『なぜ、あなたの仕事は終わらないのかースピードは最強の武器であるー』