これは集中力を上げるための基礎の考え方を学んでいく内容の記事になります。
シリーズ化していて、今回は「論理へのとらわれ」という頭の中のゴミを捨てていく内容です。
自分、集中力が足りないなって人は目を通して行ってみてください。
ちなみに今までで「頭」の中のゴミは8種類あることを説明しています。
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それでいってみましょう!
そもそも論理にとらわれるとは?
論理にとらわれるということは
物事の全体を把握せず、ある部分だけについてあーだこーだと考えることをいいます。
論理にとらわれるとなぜ頭のゴミがたまる?
論理にとらわれると頭のゴミが溜まってしまいます。
その理由は、
本当は全体を見ないといけないのに、全体の中の一部分にとらわれて
全体が見えず、思考が迷宮入りするから
順を追って物事を整理しようとした時、順を追うこと自体に精一杯になってしまうんですね。
そして、最後は自分が何を考えていたのかわからなくなってしまう。
何かを知ろうとした時
細かいことや枝葉ばかり考えすぎて、頭がごちゃごちゃになって、結局理解が進まなかったり、自分が何を考えているかわからなくなったことはありませんか?
全体を見ないで部分のみを論じたり、知ろうとしたりしても、本質はわからなくなってしまうんですね。
どうすれば論理にとらわれることから解放されるの?
ではどうすればいいのか。
答えは
ゲシュタルトという視点を知り、そしてゲシュタルト能力を高めることです。
ちょっと難しいことばがでてきたのでちゃんと解説しますね。
ゲシュタルトとは
現実のものごとは、全体が部分から成り立っているだけでなく、
全体と部分が双方向的に関係している。
この全体と部分の双方向的な関係のことをゲシュタルトといいます。
さっき言いましたが、部分を順に追うだけでは全体はわかりません。
全体を俯瞰できる状態で、部分をズームアップして捉えることができる。
そして全体を知っているからこそ、部分を見たときに、その内容を理解することができる。
また今度は、部分から全体にズームアウトして考えることができる。
こういった全体⇔部分の関係を把握し、物事を認識する能力がゲシュタルト能力です。
ゲシュタルトの理解を深めるために
ちょっとわかりづらいですよね。
この記事はゲシュタルトについて理解することが重要なので、少し長めに例を出します。
「集中力を上げること」という例
「集中力を上げる」という内容を理解していくことを考えていってみましょう。
本当は集中力という全体の内容を把握しないと、「集中量を上げる」ことにつなげるのはですが
敢えて部分だけを考えるということをしてみます。
例えば、作業環境だけの着目ですね。
ある人が作業環境だけを改善して集中力を上げようとするとします。
めちゃくちゃうるさいより、無音、もしくは、適度に音がある方が作業は集中しやすいですよね。
次にそのひとは
集中するには音が重要だということで、YouTubeで調べたりして作業用BGMについて工夫を凝らします。
で、今度はその音楽を比較します。
こういった音楽がいいんじゃないか、いやいやジャズがいいじゃないか・・
しかし、ここで
「あれ、自分は集中力を上げる方法を調べていたのに、自分はいつの間にか音楽を調べているし、調べている時間も多いな」
「これって、集中しているのかな?」とその人は疑問になることに気がつきます。
この状態は集中している状態とはかけ離れていますし
集中する方法を探ろうとして迷宮入りしてますよね。
じゃあどうするかというと、「そもそも集中力とはリラックスしている状態である」とまず定義についてざっくりと知り、
そして、集中するためには、頭の中のこういう思考を考え直す必要がある、と今度は方法を知ってみます。
そしてその方法はこういう種類がある、と今度はその種類について知ってみます。
他にも、外部の要因としては作業環境が影響を及ぼすことだったり
仕事自体について、時間配分や、休憩時間そう言ったところの影響があることもざっくりと把握する。
そうして集中ってそもそもなんなんだろうと視野を広く、俯瞰して全体像を見渡しながら、その一部分の重要度だったり、本質をズームアップして取り上げてみる。
これがゲシュタルト的な視点を持ちながら、ゲシュタルト能力を活かしているといえます。
本で学ぶという例
今度は本の読み方について、
ゲシュタルトを生かした考え方で例にあげてみます。
あるカテゴリーについて本で学ぶとなったとき
まずはこのカテゴリーにはどれぐらいの本があって、どういうジャンルに分類されていて、どれが優先度が高いのかを把握します。
ここで信頼性が高いのはベストセラーなので、あるカテゴリーについてベストセラー本を手に取ったとします。
そして今度は本を開いて、目次を把握します。そうすると、言いたいことが各章ごとに書いていますよね。
そこで、初めて細かい知識についてアプローチをします。
「このカテゴリーの内容理解のために、今、どの分野のどんな内容を学んでいる。それはカテゴリー理解のためにその内容が必要であるからである。逆に言えば、こういった部位はそこまで重要でない。」
このように全体像を把握しながら、読み進めていくと、「各項目がなぜ必要なのか」「その重要度はどれぐらいか」がわかってきます。
それをせずに、本屋に行って適当にパッと1冊本を取って各校の内容を見ても、本当にそのカテゴリーのことは知ることができないということです。
本の読み方でまず目次に目を通すべきだと言われる理由も、これです。
もちろん、突発的に部分にアプローチすることは何かのきっかけにはなりますよ。
なので行動のきっかけづくりには良いと思います。
ただ、深く知ろうとした際は全体を俯瞰する姿勢を忘れるべきではないのです。
ゲシュタルト能力を高めるには
じゃあどうすればいいんだよっていうと
①常にその事象の全体をみる
②部分的なところを追いつつも、その部分が全体の中でどう相互関係をしているのかを意識する
③興味を持って取り組んだことである知識を増やすこと
なぜ興味をもって取り組んだ知識でないとだめかというと、興味なく覚えようとしたことがらは、忘れてしまったりして全体⇔部分(ゲシュタルト)に組み込まれず、役に立たなくなってしまうからです。
こうして、ゲシュタルトの視点を得て、その能力を高めていけば、「論理からのとらわれ」というゴミを捨てていくことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
これで全てのゴミの内容と捨て方を説明させてもらいました。
今回で、ベストセラー『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』を引用した、集中力についての関する記事はひとまず完結です。
深い内容だったので①~⑤にわけましたが、もうすでにいくつか実践しているよっていう人もいたと思います。
振り返れば、集中力という狭い範囲の話だけでなく
目指すべきゴールについて考えること、ひいては、人生についても考えさせられる内容でしたよね。
どうやら真に集中するということは、人生を考えることでもあったようです。
集中力というものを考える時
そして、根本的に集中力を上げるためにはどうすればいいんだろう?と行き詰った時
この記事のシリーズを読んで、答えのカケラを見つけてもらえたら幸いです。
改めて、自分のゴールを再確認してみてはどうでしょうか。
「あなたの理想のゴールはなんですか?」