こんにちわ、ブログ運営者のマツキです。
今回は「医学生がマッチング落ちた時の3次募集」の記事です。
さらっと自分の紹介しておきます。
- なんとなく医学部入学、強い動機もなく医者に
- 勤務医の働き方に不安を覚えすぎてフリーランス(医)に
- ブロガー歴2年
- 苦手→組織、非効率、上下関係、マウント
気になる人は→ブログトップまで
マッチング全落ちしちゃった?
今年もまたマッチングをやっているのかと思うと少し懐かしい気持ちになります。
ちょうど今の時期マッチングの一次募集が終わった頃でしょうか。
一次のマッチングで大丈夫だった人もいれば、頑張ったのにも関わらず「またご縁があれば」みたいなメールが届いた人もいるでしょう。
落ちた人、ショックだと思います。
ですが大丈夫です。全く問題ありません。
3次募集があるさ
かくいうぼくはマッチング1次でめちゃくちゃ狙っていた某関東有名病院を見事落ち、マッチングのやる気を失い3次募集で病院を決めた人間です。
それでもその後、すごく有意義な研修生活を送ることができました。
自分の体験を加えつつ、対応策とかをフランクに書いていこうと思います。
そもそもマッチングは大変
慣れない就活(のような行動)・・・、部活、試験との兼ね合い
マッチングがある医学部6年の夏は本当に大変ですよね。
足を運ぶのも一苦労
マッチングには見学がつきものなので、狙っている病院と自分が住んでいるところと距離があると移動が大変です。
特に関東圏では病院と大学数が多く、いろんな情報が渦巻いているので情報戦という面からも実際に出向いてやることが増えます。
- 見学
- レジナビ
- 人脈広げる
場合によっては前泊も必要になりますしね。
同じタイミングで部活で最後の大会
結果を出すべき大会の近くに限って面接日があったりして、そうなると大会やってからそのままマッチング・・・なんてこともあったりなかったり。
同じタイミングで学内試験
同じように学内試験もなぜか、面接日近くに転がっていたりします。
夏にやるな!夏に!
たしかに勉強にはなったのは覚えていますが、ぶっちゃけ数年経って内容覚えてないですよね。
もう使わんし。
1次で落ちても安心な理由
国家試験後の欠員が大きく出るから
1次試験で落ちてもそこまで問題ありません。
なんなら2次募集で落ちても大丈夫、というか行かなくても問題ないぐらいです。
(ちなみにぼくは2次募集行ってません)
2次募集は微妙
むしろ2次募集って
同じようなマッチングをまた繰り返しやって、しかもいい病院は大体すでに埋まっている・・
という面倒くさいわりに、あんまり旨味がない状態でした。
国家試験が椅子取りゲーム
マッチングに落ちても全然問題ない理由というのは、ちょっと現実的な話ですが国家試験というものは椅子取りゲームであって確実に不合格者が出る試験だからです。
そしてその人数というのは受験者数1万人強に対して8〜10%ほど。
10000×(0.08~0.1)=毎年800~1000人ほどでます。
1,2次のマッチングが終わった時点で、だいたいの病院がマッチング定員をほぼほぼ満たしているということを考えれば受験者数1万人強の医学生は病院のマッチング枠にほぼほぼ収まっているということになります。
つまり、このマッチングで受かった人の枠から10%ほど不合格者がでるとすると、そのまま800〜1000人ほど必然的に研修医の空枠が出ることになります。
しかも、2次募集と比べて、人気病院がけっこう空いてたりするんです。
その中に3次募集で入ればいいので、可能性としては十分に狙えます。
欠員出たまま研修が行われてる病院がよくある
人気エリアの関東圏の僕の初期研修病院でも1個下の代に欠員がいました。
他にもその地域内の市中病院にも空きがありましたし、都内の大学病院も欠員がいましたし、友人からもちらほら空きについてはよく聞いていました。
3次募集をやったとしても全然空きが出るぐらいなんですね。
それほどまでに800~1000人抜けるというのはでかいということですし、研修医の需要の方が上回っているともとれます。
【注意】引越しはめんどうくさくなる
1個だけ注意点で引っ越しは面倒くさくなります。
3月30日とかに入職が決まると、当然のことながら引越しはこれ以降になります。
つまり、寮がなければ宿無しになります。
賃貸には早めに目を通しておこう
マッチングのエリアが決まっているなら賃貸情報は早めに見ていた方がいいかもです。
寮があれば入職に間に合うよう準備はしてもらえると思います。
本当にどうしようもないケースですが、病院ってけっこう住む施設が整っていてきれいなので、病院に一時的に泊まっていようと思えばできるので、正直なんとかなります。
病院側も一応研修医が欲しい
研修医の当直問題
働いている研修医的にもたくさんいた方が、当直回数的に助かります。
当直の回数は働いている研修医数で割っている場合が多いからです。
月の当直回数はQOLに大きく関わる要素なので、過度に多くない方がいいですよね。
その地域の医療のマンパワーが増える
研修医の募集枠を満たしたい理由としたらあともう一個。
研修医が増えれば、その地域の医療が活性化するかも知れないからです。
もともと過疎っている地域とかならなおさらです。
研修をきっかけにまた戻ってくる人も
医学生から研修医になって生活スタイル・環境がまるきり変わるわけですが、激動の中でいろんな経験をしながら、2年間過ごす病院というのはなかなか印象的だったりします。
そこが自分にとって良かったと思える病院だったりするとなおさらで、今後長く付き合いが発生することもあると思います。
思い入れがあれば何年かして「また、あそこで働きたいな」と思う人もいます。
そういうきっかけが作れるのであれば、やっぱり研修医はいた方がいいんです。
基本医者は人手不足なのでそこの地域の医者が増えれば、医者は労働負担から考えてもより働きやすくなります。
マッチング3次募集に向けた行動
ではでは、マッチング3次募集に向けて実際にどうして良いかを解説していきます。
落ちたことをきっかけに行きたい病院を考え直す
まず冷静に一回自分が行くべき病院を考え直しましょう。
その病院に落ちたということはある意味チャンスでもあります。
- そもそもなぜ自分がその病院を選んだのか
- そして何で落ちたのか
他にも良い病院はある
盲目的にその病院を選んでいませんでしたか?
別にそこの病院にこだわる必要は全くなかったというケースもあると思います。
いい病院はいくらでもあります。
以下のように考え方をシフトしてみるのもありです。
ハイパー病院を選んだ人
・実はただのブラック病院じゃなかったか
・ゆとりをもって研修を行なっていくことに視点を向けるのはどうか
超ハイポ志向だった人
研修期間中に苦労をしていれば、キャパシティーが広がって研修医後に楽になる可能性など
確実に国試を合格できるように
そして、改め働きたいような病院の条件が決まったら、100%国試を合格できる自信が持てるよう準備をしてください
- 今の方針は受かっていきそうな方針ですか?
- 模試で、ボーダーラインから大きく外れないような安定性はありますか?
- 受験日当日、不安のかけらもないビジョンはありますか?
若干国試の話にそれてしまいますが、国試で一番大事なのは、成績の安定性と当日ブレないメンタルです。
もし安定性がないのなら、それはちょっと問題です。
1次、2次でマッチングを受かろうが国家試験に落ちたら元も子もありません。
そうなってしまう人もいるからこそ、自分はそうならないようにしてください。
国家試験後の行動
国家試験が終わった後の動き出しがかなり重要です。
3月末日まで何があるかわからないのが3次募集なので、諦めずに行動して行ってください。
とはいえ、やることはとても単純です。
すぐ自己採点
国試後まず自己採点を速攻でして、自分が確実に安全圏にいることを確認してください。
これはなんでやるかというと、これから連絡する病院に「自分は国試が大丈夫な人間です」と言えるようにするためです。
病院側もマッチング確定していた人の国試の安否が気になっています。
最悪マークミスとかで落ちている可能性があったとしても後で「すいません落ちてました。」と報告すればOK
面接・見学した先の病院や研修医に連絡
国家試験後〜合格発表までに希望する病院関係者と連絡をとってください。
今までマッチング/見学で行った病院の研修医や事務の人と連絡を取っていると思います。
この人たちが合格発表前に受験者の自己採点での合格/不合格情報をキャッチしている可能性があって、枠が空いてしまったら対処するために早く知りたいのです。
それとなくLINEやメールを送ったりして、事前に情報を把握しておきましょう。
合格発表まで
自己採点して、病院関係者にちゃんと連絡したら結果発表までは正直やることはないです。
気を張り詰めすぎていてもしかたないので、どうぞ卒業までに自分のことをしてくださいな。
合格発表後はホームページのチェック
合格発表後は目星をつけていた病院のホームページをチェックしまくってください。
「初期研修医 3次募集中」と大きくトップページに書いてあるのもあれば、ひっそり研修医のページのところに書いてあることもあるのでぬかりなくチェック。
思った以上に空いていないと感じるかもしれませんが、不合格者が申し出てからホームページに反映されるまでのタイムラグがあります。
なので、頻繁にチェックすると良いでしょう。
HPで空いてなくても電話したら空いてることも
空いてるかどうか電話もかけてみるのもお忘れずに。
それは「実は空いていたんだけどトップページにまだ反映させていないだけ」なところもあるからです。
最初から電話だと確実なので、本命は最初から電話でもいいかもです。
病院の電話番号は忘れず登録しておこう
そして電話をかけた病院の番号を連絡先に登録しておくこともお勧めします。
電話をかけたときは枠があいてなくても、数日後に「あきましたよ!」といきなり電話がかかってくることがあります。
その際に「この番号はどこのだっけ?」とならないためです。
礼儀は大切に
言わずもがなの話ですが、連絡をする際は焦らずに、礼儀を重んじてくださいね。
事務の人も人間ですから横柄な感じで話したりすると、電話をかけ直すのも躊躇われてしまいます。
しかも受かった場合、連絡を頻繁にとる人になりますからね。
礼儀、大事。
面接があれば面接で
口頭だけで決めてくれるところもあるかもしれませんが、面接が必要なところの方が多いでしょう。
場合によっては面接OKなところが複数出てくるかもしれません。
とりあえず全部受けることをおすすめします。
希望者が一人だった場合、高確率で受かると思いますが、希望者が複数いれば枠を争う場合もあります。
先着はもしかしたら、その病院の先生の関係者なのかもしれませんし、マッチングでたまたま落ちただけなのかもしれないので、そちらを優遇される可能性が大いにあります。
とりあえず全部受けてその中から決めた方が無難です。
病院が決まるのは通過点でしかない
無事に入職先が決まれば、とても嬉しいと思います。
しかし厳しいようですが、それはあくまで通過点でしかないことをお忘れずに
働きはじめてからの方が重要
当たり前ですが、これから医者人生は長く続いていくことになります。
「自分はこれからどんなことをしていきたいのか」
一度は決めたキャリアパスでも、行った先のたくさんの出会いによって変わっていくこともあり得ます。
ついて行きたくなる先生がいることもあると思いますし、行った先のそういったことを大切にしていってください。
2年間は短いようで、長いです。
その時間をどう使うか、それはあなた次第です。
最後に
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
医学生のみなさんが健康的で実りある勤務先に出会えることを祈ってます。
自分の条件を最初から完全に満たす病院は存在しません。
期待せずに行った先で「思ったよりここの病院(もしくは地域)よかったな」と思うことだってあるので、人生何があるかわからんです笑
ただ、何度も言いますが、マッチングは一つの通過点でしかないので、将来のゴールを見据えて、楽しんでいってください。
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