本を読んでいると「通勤にかける時間は短いほうがいい。」という内容をよく見かけます。
これについて、今夏はぼくも痛切に感じたという話。
もし今、1日に数十分、もしくは1時間以上かけて通勤をしているひとがいたらその人に問いかけたいです。
たくさんの時間をかけて通勤を行うメリットとは、なんでしょうか?
僕の場合は数秒程度で済む通勤から30分ぐらいかかる通勤に変えたことで大きな変化を感じたからですが、ぼくは聞かれたらはっきり「ない」と言い切ります。
以下、自分が感じたデメリットです。
予期せぬことへのストレス
体力的なことに着目していう人いるかも知れませんが、あえて体力以上に精神的な負担が大きいことを伝えます。
通勤中には無数の予期せぬことが潜んでいます。
予想外のことが起きて、通勤中に「何で?」と半泣きになったことはないでしょうか。
会社の忘れ物に気づいた!
前の人歩くの遅すぎ!
足首捻挫した!
変なもの食べてないのにおなかいたい・・!
今日電車の揺れ強すぎないか?!
Suicaの残高が残っていなかった!
なんで電車とまってんの!
なんでこんな今日道混んでるの!
iPhoneの調子が悪くなった!iPhoneの充電5%!
大丈夫モバイルバッテリーがある・・・その充電もない!
あったとしてもコードの調子が悪い!
こういったいやなことに気づくのって大体通勤中で、なにより起きた時に何とかするまでの時間がすごい苦痛なんですよね。
たしかに工夫によって減らすこともできますが
何かおこる可能性はいつでも潜んでますし、起きたときその場で解決するとは限りません。
そういった場合、すぐ職場に着くかさっと家に帰るかすれば一発で解決することがほとんどでした。
無自覚にエネルギーを消耗してしまう
人は生きている上で無自覚に無数の選択をしています。
今日は朝食は何を食べようか
何を着て行こうか
どの靴を履いて行こうか
通勤中になにをして過ごそう
一つ一つの思考、一つ一つの動作について本当はもっと細かい単位で無自覚に選択をしています。
そしてそれらのことは気づかない間にエネルギーを使っていることになっていて、「疲労」として蓄積します。
無自覚な選択は通勤の中で誰もが行っていることです。
そして長い時間であればあるほど、手間が多い通勤ルートであればあるほど、その選択は増えていってその費やすエネルギーも大きくなります。
通勤はどこかに勤めている以上ずっとやっていくことです。
これらのエネルギーがなにかの役に立てばいいんですが残念ながら何の役にも立ちません。
職場が近かった時と比べて「なんか疲れてるな」と思うことが増えたのですが、少なからずこのことは影響しているように思いました。
知らず知らずのうちに疲れ、職場に着いてからの生産性を下げているということに気づきました。
時間の質が低い
通勤という時間をゼロにすることは多くの人にとってできません。
だから、その時間を有効活用しよう。
これはぼくも思いました。
通勤中にmemoアプリをつかったり、音声学習をしましたし、ぼくの愛用するノイズキャンセリングイヤホンはこれらの手助けを確かにしてくれました。
ただ、落ち着いてどこかで作業を集中していた時と比べると圧倒的に作業の質が低いですし、通勤中にできる作業は限られたことが多かったように思います。
その時間をどう利用するかを考えるのも大事だとは思いますが、さすがに限界があります。
そもそもの通勤の時間をなるべく短くすることのほうがより重要だと思いました。
まとめ
自覚のないストレスが蓄積して、仕事の失敗につながっていったりしたら、その仕事が嫌いになっていってしまうことだってありそうですよね。
本当はやってみたかった仕事が関係のない要因で嫌いになってしまうのは、悲しいことです。
あなたが入ってみたい会社、やってみたい仕事、人生でそういったことに出会えたらとしたら、それはとてもな幸運なことです。
ただもし、意識せず遠い職場に通おうと思っている方、遠いところに職場を選ぼうと思っている方がいたら、もう一度通勤という視点でも考えてみるのもいいかも知れません。
また、もうすでに長距離通勤をしている人でしたら、職場に近いところへの引っ越しを検討してみるのも手かもしれません。