こんにちわ!マツキです。
今回はミス対策のカテゴリーという中で、うっかりミスについて触れていきます。
うっかりミスはよくやってしまうようなもので、ミスの代表のようなものですよね。
ただ、あんまり多いようですと学校や職場では「デキないやつ」の烙印を押されることも・・。
いろんな動画やツールが今世には出ていますがどうでしょうか、実際なくなりましたか?
「いろいろ工夫したけどなおりません!」
「結局どうすればミスは減るんですか?!」
もしそうであれば、その気持ちは痛いほどわかります。
そういった方向けにこの記事をつくってみたので、読んでいってみてください。
対策
根本的に目を向けなくてはいけない部分があります。
それは、あなたの少しずれた「いつもしている考え方」を「たった今から」改善していくことです。
具体的なポイントは二つあります。
ポイント
1. 小さなミスの扱い方を振り返る
×「ちっちゃいミスなんて気にしない!」
○「小さなミスを放っておいたらダメだ。起こらないにはどうすればいいんだろう?」
2. 注意しようとする意識だけではどうにもならないことを知る
×「注意しよう!忘れないようにしよう!」と思うこと
○「脳は忘れっぽい!そんな自分をカバーできるようにしていこう!」
それぞれを見ていきましょう。
1.小さなミスを放っておかない
これがまず大前提です。
ミスを犯す人はたびたびミスを犯しているので、それが当たり前になっている
これはつまり、ミスへの感度が下がっている可能性が高いということになります。
ミスへの感度が低ければ、それを上げようとしない限り変わりません。
そして、正しいミスへのアプローチを知らない限り、いつまでもミスの頻度は下がりません。
つまり感度は変わりません。
そういったミスへの感度は習慣的に、日常的に形成される可能性があります。
医学的にどうこうでなく、自然な流れです。
ミスの大きさはハインリッヒの法則に基づいている。
簡単にいうとミスの総合回数が増えると、ミスの規模も上がっていくという法則です。
つまり、小さなミスを放置していくと、大きなミスにつながります。
あなたが「ミスを犯してしまった!」と感じた時のミスはどの程度のものかはわかりません。
ですが、この法則が導く明らかなことは、あなたはそのミスを犯す以前にもっと小さなミスを犯しているということです。
そんな小さなミスをあなたは放置していませんか?
放置されて起こったミスの積み重ね。
その中で目立ったものが、今あなたの目の前に起きているミスなのです。
ミスを犯す度に立ち止まって対策を練る必要があります。
2.注意力だけではミスは減らない
対策を練る時の大事な考え方は「注意しようと気を張り巡らせるだけではミスは減らない」ということです。
その理由は以下になります。
- 人間の一度に意識できることは短期記憶である作業記憶(ワーキングメモリ:WM)に関わる
- WMという短期記憶自体は「拡張できない」という性質を持っている
- 注意力を鍛えるという発想では、他の方法を模索することにならない
↪︎何も解決しない
そもそも注意に使う脳の領域が、鍛えようと思っても物理的に鍛えられない領域なのです。
ワーキングメモリー(WM:作業記憶)
あなたがミスを減らしたい気持ちがあるのならば、作業記憶=ワーキングメモリを理解する必要があります。
WMの詳細についてまで書くと記事が膨大になってしまいますので、詳細については別記事に簡単にまとめました。
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参考ワーキングメモリとスマホの相性は最悪!?
こんにちわ、マツキです。 仕事や日常でミスを減らすためには「忘れないように注意する」のではなく、「忘れっぽい自分をカバーする」ことが重要です。 そして、その理由に短い記憶を留めておくワーキングメモリが ...
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ここでは
「WM=注意する際に使う短期記憶だが、成長させることができないし、かなり小さい記憶」
と捉えておいてください。
成長させることができない記憶の領域を使って注意をしていかなければならないので、「もっと注意しよう!」というのは無理があるのです。
それで例えどこかを注意したとしても、今度は他のところに注意が向かなくなります。
それよりも「そんな注意に使うような記憶をどうカバーしていくか」が鍵になります。
簡単にいうとWMをいっぱいにしないことです。
じゃあ次はWMをどうすれば余裕を持って使えるか?という具体的内容を挙げていきます。
WMを余裕を持って使う方法
1.【簡単】気を散らすものを取り除く
(Remove Distracting things)
気を散らすものとは、他の物事に意識を持って言ってしまうようなものを言います。
代表的なのが皆大好きスマートフォンです。
また、不安や心配といったとりとめもない感情も気を散らす要因になります。
なので、具体的対策としては
- スマホを見に見えないところへ移動する
- マイナスな感情を紙にアウトプットして捨てる
スマホに関しては机の上にあるだけで頭の働きが低下すると言われています。
【超重要】スマホとの付き合い方
オススメのスマホとの付き合い方は「どこかに置いてくる」です。
違う部屋や、そもそも仕事場に持っていかないなど。
「よくカバンの奥底に入れる」とかありますけど、やっぱり手が届く距離や簡単に取り出せるところは触っちゃうと思います。
一気に離れてみるとミスの減りの差が感じやすく、効果の差を感じた方が、よりその習慣を継続しやすくなるでしょう。
「作業中は確実に隔離して1週間過ごす」などして、はっきりと隔離してみるといいかもしれません。
2.マルチタスクを辞めること
(Quit Multi-tasking)
いろんなことを同時並行で行えたら一見かっこいいですよね。
でも、ミスを防ぐ気持ちがあるのならマルチタスク思考にお別れを告げましょう。
基本的にマルチタスクは否定されています。
マルチタスクを誘導するようなスマホ 、そしてウィンドウの開き方などもやめた方が良いです。
3.仕事効率化ツールを使うこと
(Use efficiency Tool)
世の中にはチェックリスト、リマインダー、仕組みとしてもダブルチェックなどなど。
自分がずっと頭に入れて置かなくても良い情報を、別の場所に保管したりすることができるツールが多くあります。
これらを活用することは、自分の作業以外へ注意を払う必要がなくなるので、積極的に活用すべきです。
ただ、それらを使う上での注意点があります。
注意
- マルチタスキングに誘導しない
- スマートフォンを周囲に置かない
これらが条件となります。
「より便利に!」と思って様々なアプリを駆使したとしても、それを使う中で意識が他のところにいってしまっては本末転倒だからです。
こういったところへの注意をしながら、うまく使っていく必要があります。
4.作業自体の基礎を徹底する
(Thorough Foundation)
何度も繰り返す作業、どこにいってもやるような内容の仕事(基礎)は、体が勝手に動くぐらい、頭を使わなくてもできるぐらいにしておくことでWMの容量をうまく使えます。
5.すぐやる(Act Now)
いつかやる作業は先延ばしにせず今、すぐやる必要があります。
理由
→「やっていないこと」に対する不安などの感情が生まれる
→WMを圧迫する要因になります。
すぐやらない人はすぐやらないこと自体が習慣化しています
なので、この対策は「え~取り組みづらいよ」という風に思うかもしれません。
しかし、上で書いた赤ボックスのことはこの対策自体にも当てはまるんです。
この対策を「すぐやらないとどうなるか」を知ったのに「やらない」ということはそれもまた、不安が募ることになります。
なので、この対策はミスを減らすためにはすぐに取り入れる必要がある対策です。
まとめ
具体的な解決策は最後の方に書かせていただきました。
取り入れやすい具体的な内容に飛びつきたくなるものですが、それ以前の前提となる2つの考え方を修正することが大切です。
大事なことなので、片方のことを改めて書いておきます。
「注意しようという意識だけではどうにもなりません」
日常的なところからミス対策の一環として、この記事を役立てていただけると幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
これでは以上となります。
・「仕事が速いのにミスをしない人は、何をしているのか?」
著者 飯野謙次(スタンフォード大学工学博士、NPO失敗学会副会長、消費者庁安全調査委員会専門員)
・「図解 仕事のミスが絶対なくなる頭の使い方」
著者 宇都出雅巳(東京大各経済学部卒、トレスペクト教育研究所代表)