こんにちわ!マツキです。今回は上記のテーマです。
医者は搾取されやすい傾向があり、それには理由がちゃんとあります。
働きながら心の中で「もしかしたら組織に利用されてる?このままでいいのかな…」ぼんやりそう思っている人もいると思います。
もちろん、いいワケがありません。
いいわけがないというのはそういった疑問や危機感を放置しておくのはあんまりよくないということです。
本記事ではそういったところをぶっちゃけ気味に書いていきます。
医者が搾取されやすい理由
やりがいを感じやすいから
一般的に医者の仕事は「やりがい」がある仕事とされています。
(※「やりがいとは?」という話ははここではおいておきますが)
実際に学問的にも底が深く、臨床の学問内容も多分野にわたるので、知的好奇心があれば永きにわたって楽しむことできます。
また、仕事自体が人の悩みに直結しているので、自他共に幸せになる仕事だと考えることができますね。
それはそれでいいことなのですが裏を返せば、そこに没頭してしまえば他の選択肢を知る機会を探さなくなります。
選択肢は広げなければ、その範囲内での選択肢しか選べなくなってしまいます。
なので、それが枷となり、搾取されるポイントとなります。
そもそも社会に関して無知
正直、医者を目指す人は社会に関して無知・無関心な人が多いです。
そういう傾向があります。
社会の仕組みだとかそういったことを考えようと本を開いたり必死に勉強してきた人を見てきたことがありませんし、その必要に迫られない理由も確かにあります。
まあでもこれって仕方がない側面もあるんですよね。
仕方ない理由
医学部に入ろうとする人は求められる勉強内容のハードルが基本的に高いため、勉強することが多いです。
また、高校・大学時代と学ぶ内容が数学や生物学といった基礎学問のような「綺麗な」学問に偏ってしまい、また、時間を費やすぎてしまうんです。
現実ではあんまり使えない知識が多い・・・。
ところが、実際働くとなると、そういった学問的な勉強ばかりが役に立つかというとそうでもないのが現実というものではないでしょうか。
医者の人はプライドが高く「社会で一番偉いのは医者で自分だ」と思い込んでいる人は本当に実在します。
しかし、世の中は医者だけが回しているわけではありません。
ほとんどの仕事がビジネスの上で成り立っていて、医療ももちろんその上で成り立ち、医者も医療もその一部でしかありません。
こういった現実を「知らない」「知ろうとしない」ということ自体が搾取されるポイントになります。
働き始めが遅い
働き始めるのが最短でも24歳です。
もうこの時点で普通の人が社会に直面し、とっくに気がついていることに遅れをとり、先手を取られているのです。
こういったことも搾取されていることに気づきづらくなるポイントです。
そもそも余裕がない
勉強内容の深さと医療行為の責任度の重さから他の学問や社会の仕組みに関して勉強する余裕がありません。
学生とかでも最近は年度末試験や国家試験のための勉強があり、ますますそういった余裕がありません。
そういったストレスを発散するために、飲み会や部活なんかをやると、もう世の中の勉強のための時間なんてだいたい残っていないです。
臨床に出てからも、修行時代、そして、教える側へたつと更なる医学の勉強のため、他のことに目を向ける余裕は多いとはいえません。
よっぽど仕事ができたら話は別ですが、みんながみんなそうではないでしょう。
制度的に辞めるという選択肢をとりづらい
基本的に専門医取得という大学卒業後のレールが敷かれています。
このレールちょっとの期間であれば問題ないのですが、だいたい数年単位とかですよね。
なので一旦乗ってしまうと、あとは医者としての道しか見えづらくなります。
辞めるという選択肢を取りづらいということは、逃げ道がないのと一緒で、背水の陣とおんなじです。
安定性がある仕事だから
医者といえば安定性があるイメージを誰もが持ちますし、医者も持ちます。
しかし、そのイメージを固持することは、どこかで搾取されていることに気がつかない、もしくは、疑わない気持ちを持つのと一緒です。
奨学金
奨学金を借りている人も少なくないですよね。そうなると、働かなければならないので辞めたり別の選択肢をとるのは他に財源がない限り難しいでしょう。
搾取されないためには
では実際にどう対策を取っていけばいいんでしょうか。
少し抽象的な案になってしまいますが以下になります。
- 情報を鵜呑みにしない
- 情報収集をする
- 選択肢を広げる
1.情報を集める
情報集取しなければ、自分が搾取されているかどうかの判断材料がないため、搾取されていることに気がつかないからです。
集める際は、できるだけ信頼性の高い情報に触れる必要があります。
2.情報を鵜呑みにしない
集めた情報には本当の情報と嘘の情報が入り混ざっているため、それらを判別する能力を身につける必要があります。
また、いくら情報に触れても、その情報が「あなたにとってどうなのか?」ということが最も重要なポイントになります。
例え客観的に良質な情報でも、自分にとって合わないのであれば、何の意味もありません。
例えば、勤務先という情報を集めたとしましょう。
「あそこの病院はめちゃくちゃいい!」とみんな口が揃えていって、その理由が「症例数が豊富であるから」という理由だとしましょう。
しかし、あなたの「自分のやりたいこと」にとって症例数が必要でなければ「あなたにとって」いい病院でありませんよね?
それは「症例数を重視する人たち」にとって良い病院なだけです。
それをただただ「信じられる人がいい病院だといっている」という理由で情報を鵜呑みにすると、あなたにとっては悪影響を及ぼしかねません。
3.選択肢を広げる
初期の段階で余程自分の専門が気に入っているなら話は別ですが
そうでなければ自分の今の分野にあんまりこだわる必要はないかもしれません。
そのこだわりさえ捨てれば、代わりの選択を増やすことができるので、搾取されることから避けることができます。
また、勤務先の選択肢を広げておくことはしておいてもいいと思います。
勤務先を紹介してくれる仲介業者もインターネットで多数あり、ツールは揃っています。
例えば民間医局やあるなびなどです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ちょっと現実的なことを書きましたが、医者は搾取されやすい性質があると思います。
この記事がお役に立てば幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!