こんにちわ!マツキです。
今回はQOL(=quority of life:生活の質)の上がる進路がテーマです。
結論は以下です。
結論
一見QOLが低いと思われる道を選ぶこと
僕は勤務時間が長い大学病院から、一般的に時間の融通のきくフリーランス医師に早々に転向し、QOLのギャップを体感してきました。
また、診療科目選択においても比較的QOLが高い科目を選んだりと、少なからずQOLを考慮して進路を選んで来ました。
客観的に今QOLはとても高いと思われます。
ですが、もし今後何かの専攻をしていくならばQOLはあんまり重要ではなく、むしろ度外視した方がいいという考えにシフトしました。
経験してみたら、考えが変わったという意味でこの記事を書いておきます。
こんな方におすすめ
- QOLを重視する医学生、お医者さん
なんで楽じゃない道を選ばないといけないの?
「矛盾していない?」って思いますよね。
「業務内容が少ない仕事だってあるじゃん!」
「そっちに行った方が楽じゃん!」
僕もこう思っていました。
しかしですね。
一見QOLが低いと思われる道を選ぶとどうなるかというと、自分自身でやれることの範囲がどんどん広がって、結果として長期的にQOLが上がっていくんです。
これが理由です。
QOLの盲点
QOLという言葉は、働き方改革も相まって、最近はよく言われるようになりました。
「何をしろ」「あれを買え」みたいなQOLに関する動画やら記事やらが増えて、そういったものに触れているうちに
QOL=生活の楽さ
と直接結びつけてしまってる人も、いるんじゃないでしょうか。
しかし、QOLの高さというフレーズにだけ飛びつくと、痛い目を見てしまう可能性もあります。
目先の楽さを追求すると、長期的には苦しむことになりかねないんです。
短期的なQOLの落とし穴
仮に「楽をしたい!」その一心でQOLを上げるために楽な道を選んだとしましょう。
しかし、楽な道を選ぶということはその分、楽じゃない道を選んだ人より仕事を経験する数とスピードが減るということです。
仕事で経験が減るということは以下のマイナスな面があります。
- 自分でできる仕事が増えずらい
- 対処するべき時に対処ができないことがある
- 技能的にも内面的にも自信がつかない
なので、基本だれかへの依存ありきの状態で仕事をすることになります。
そりゃ仕事は一人でやるものではないので、分業で成り立っているわけです。
自分の専門外でないと割り切ることもできますが、経験が少ないと仕事を受け渡される相手の気持ちになって考えたりすることもできません。
これは仕事においてスタッフを思いやる、キャパシティーや余裕がない状態とも取れます。
短期的には楽でも、長期的に「余裕がない状態」が続くことはQOLが高いとは言えません。
最初は楽でもその後に辛いことはたくさんくる
楽な道を選んでも、その中でも大変なことは起こる可能性はたくさんあります。
その時に「より楽に」というスタンスでばかりいると、かえって辛く感じてしまうことも多いかもしれません。
そして結局、学ばざるを得ない状況になります。
「より楽に」というスタンスから、強制的に何かを学ばざるを得ない状況になると、かえってそのエネルギーを生み出すのが辛いんです。
であれば、QOLについてある程度妥協したスタンスをとった方が、テンションの浮き沈みがが少なくて済みます。
逆に自分の経験が増えれば
主体的に動いていける
逆に早い段階でいろんな経験を積んでいると、自分自身で主体的に活動して行くことができます。
求められている仕事の需要をチェックすれば、自分で仕事を選んでいくことができます。
これも精神的余裕につながります。
体力もつく
だいたいQOLが低いという道は体力的にも鍛えられることが多いので、苦痛を感じるハードルも高くなります。
多少きついことがあっても「あの時代に比べれば大したことがない」と思えるようになります。
こうして短期的には辛そうに見える道でも、長期的には精神的(なんなら経済的な)余裕につながるんです。
注意点
ただ、あえて楽じゃない道を選ぶ時に二つ注意があります。
【超重要】ゴール(目標)は明確にしておきましょう
たとえゴールが明確じゃなかったとしても、仕事はやればやるほど自分でできる仕事は増えていきます。
しかし、その過程で頑張ろうという気持ちを支えてくれるものがあるべきです。
「こうなりたい!」というゴールがあれば、大変なことがあった時も頑張れます。
ゴールは大きければ大きいほど、頑張ろうという気持ちを沸かせてくれるので、できれば大きい目標を持ちましょう。
ゴールはこれからの活動の土台になるので、最優先で見つけるべきです。
ゴール設定が全てと言っても過言ではありません。
まずい環境の仕事場は避けること
もう一つは明らかにまずい環境の仕事場は避けることです。
楽ではない道を選んだ方がいいとは言いましたが、明らかに劣悪であったり、100人中99人から止められるような環境は流石にまずいです。
必ずそう言われているだけの原因があります。
実際に働いている人からの評判や、どれぐらいの速度で離職している人がいるかなどのチェックは忘れない方がいいでしょう。
QOLは機械では解決しない
上で触れましたが、最近の電化製品のテクノロジーは本当に素晴らしいです。
自分がやる必要のないことはやらずに済ますことができる便利な道具はどんどん増えています。
こういった機械によって不要な時間を削り、思考する時間や、何か行動に割くことができる時間を増やすことができるのは確かです。
ただ、揃えたからといってQOL自体が上がるわけではありません。
なぜなら、QOLとは生活全体の満足度であって、仕事のことなど生活を占める大きな幹の部分の満足度が低ければ、根本的にはQOLを解決しないからです。
枝葉の時間の使い方も大事ですが、根本的なところに焦点を当てる方が先決だと思います。
まとめ
結局どの道に行っても、大変なことはあります。
どの診療科にいっても問題に直面することはあります。
なので、正直QOLというものを過度に重視すべきでないですし、「楽していこう」という気持ちは捨てた方がかえって後々楽になる可能性があります。
自分のゴールを明確にして、一見楽ではなさそうな道を選んだ方が長期的にはQOLが上がっていくと考えられそうです。
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
今回は以上です。