専門について、ちょっとした記事。
専門医を取ったら、とか
専門医を一つの区切りにとか
専門医資格取得を人生の一つのゴールとしているのを
よく見かけたり、話で聞いたりします。
これに関してちょっと違和感を感じます。
というのも、別に専門医を取ろうが何をしようが、
診療科が変わるわけでもなければ、
淡々と目を細かくしていく診療が今のまま続くだけであって、
本質的にはなんも変わらないはずであると思うからです。
専門医を取ったら医局を出るとかっていう話を聞いたりもするけど、
じゃあ医局以外の病院で「何をするつもり」なんだろう?とも思うし。
専門医資格取得により活かせるものがあって、それを生かして何かをしていくスタンスなら、まあわかります。
医者業に興味ないから別のことをやるために、専門医制度を降りる、これも道理としては通っている。
そもそもの前提の医局やコミュニティ、診療科選びがうまくいかなくて早々に医局ひいては専門医制度を降りる、これもわかる。
ただ、選んだ診療科やその医局コミュニティに適合し、医者としてのやりたいこと等があったから継続していたのであって、敢えてそこの区切りを選んで医局を脱するのはなんだか違和感あるんですよね。
専門医区切りで場所を変えると、今と幾分違う作業環境や設備になりますが、医者としてやりたいことを見据えた上でやってきたなら、その目的はその施設で実現可能なのでしょうか。
専門医まで我慢っていう人いるけど、我慢して何になるんだろう。
専門医を取ることが、医者をやっていく上での目的として大きく映り過ぎている印象がある。
少なからず、専門医を取るということと医局を辞めることは繋がりづらい気がするような。
この制度はあくまでも、知識担保をする公式の「目処」ぐらいだと思うけどなあ。
というぼやき。
今回は以上。