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141. 案外早く僕らは臨床医学の再現を辞めていくのかもしれない

chatGPTを触る度に、溜息が出る。

 

簡単な臨床医学の質疑応答なら、「これ?人が解答してるんじゃないの?」と疑ってしまうほど、納得する解答を返してくることがわりとあるからだ。

 

しかも、まとまっていてわかりやすい。

 

性状と能力について現段階のみでの評価、言うなれば局所的な評価を行い、批判する人も少なくない為何度でも言うが、

 

僕がとりわけ誇張したいのは「現段階でこのクオリティ」という時間軸の中での評価なのだ。

 

chat GPTがアメリカの医師国家試験に合格点を出したというような報道があった。

 

実際にオープンソースの実物を触り、現段階でこのレベルであるとうーんと唸ってしまう。

 

直線ではく、加速度的に人工知能は発達していく。

 

のだとしたら、もうとんでもないところまで来ていて、シンギュラリティの類似点は思ったより速く来るのかもしれない。

 

そう感じる度に僕は頭の中に医学知識をインストールする類の行動が馬鹿馬鹿しくなってしまうことが、正直なところあるのだ。

 

僕らに出来ることはなんだろうか?

 

医者でもないイーロンマスクらが作ったopen AIという非営利団体。

 

イーロンマスクがバックにいる以上、Open AIが失速するというのは考えづらい。

 

そしてその成長速度とそれによって医療業界にもたらされるテクノロジーは、日本の医療組織の単独の発展と乖離するだろう。

 

こういった組織によって、

 

脈々と続いてきた臨床医学の再現と教育の多くは、あと15年ぐらいで幕を閉じるのも現実味を帯びてきたように思う。

 

インテンシブな診療、外科手技的な診療

 

そんなことばかりが医者のメインの仕事になる予感がする。

 

実際、僕はそれを踏まえて自分の適性を活かせ、かつ、自分が望む医療との距離感を保てる業界に身を投じるつもりである。

 

自由診療の美容外科領域を疑問視している医者も少なくないと思うが、

 

実際あれも外科手技領域に当たり、AIに代替はできないだろう。

 

「代替され得る教科書内容等の再現にもう今後価値はない」

先を読んでいる人は、そっちに行ったりもするんじゃないだろうか?

 

僕の場合はどちらかと迫られたら、そういった教科書内容の再現に人生を投じたいと思うほどのエピソードがあったわけではないので、

 

別の道での貢献を選択したいところである。

 

再現性についての捉え方が変われば、優秀な医者の定義も変わっていくのかもしれない。

 

今までの臨床医学をミスなく正確に忠実に再現できる人が現場では優秀とされてきた。

 

が、今後はどうだか僕はわからない。

 

少なからず再現性で競う時代は幕を閉じていくだろう。

 

つくづく、時代を見据えることの大切さを実感する。

 

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