こんにちわ!マツキです。
入局後2ヶ月で医局辞退を宣言しフリーランス医師、情報発信を軸に現在は活動しています。
本記事は「フリーランス医師になろうとするときに何かためらいはなかったか?」というテーマです。
医師がフリーランスになった後に心境がどう変化していくかは、実際に体験して見ないとわからないこと、ヨムことができない部分だと思います
なので、勝手ながら自分の例でまとめてみました。
短い記事なので読みやすいと思います。興味があれば参考程度にどうぞ。
こんな方におすすめ
- 辞職を検討している医師の方
ためらいはなかったか?
この業界で向いていると言われていた分野があったから
ためらうも何も、臨床経験としては長年の医師からすればまだまだ短い(むしろ≒0)のですが、それを置いといた前提で。
客観的に得意だと評価されたことを手放すのが切なかった
自分で言うのもなんですが(その医療行為が好きかどうかはともかく)ある分野に客観的に得意だと言われ続けた分野がありました。
要は手を動かす手技のことのことでしたが、仕事を始め他人に言われるまで「そうか、自分はこれが得意なのか」ということに気がつきませんでした。
たしかに音もなく、手技にふけっている瞬間が医者の仕事の中で一番なじみ深かった瞬間だったようにも思います。
そういった手先を使って人に貢献できるというのは医者の専門科目以外になかなかないだろうと、当時は考えていました。
なので、辞めてしまったら、そのスキルは当分使わない。
というか、ー生使わない可能性もあるかなと思うとじわじわ切ないような気持ちになったことを覚えています。(今はない)
自分なりに手技へのモデルが構築されていた
手技についてはきっと奥がすごい深いんでしょうが、なんとなくですがどうすればうまくいくのか自分なりに確信していたコツ・方法論がありました。
- 基礎的な知識や動きを上手い人の見ながらしっかり身につける
- 動作を分解する
- 無駄な動きを削る
- 脱力する(※範馬刃牙ではない※)
- 支点を必要に応じて作る
- 呼吸を安定させる(※全集中ではない※)
- 五感を大事にする(※炭治郎ではない※)
- 日常的に五感を大切にする(マニュアル車の運転など)
…etc
後悔というほどでもないですが、こういった感覚を自分の中で育て、医療にフィードバックするのもおもしろかったなと思います。
すいません、これは完全に延長線の話です。
ただ、その分野でチャレンジしてみなかったのも少しもったいなかったかなと思います。
なので、得意分野があったり、自分なりに構築した物が既にある人は辞める際にためらうかもしれません。
他には何かためらいはなかったか?
ありません。
強いて挙げろと言えば、今まで指導してくれた先生方に「申し訳ないな」と思う気持ちでしょうか。
辞めた後はやりたいことを見つけるために次の入職先を決めないと決めていたので、診療科専攻への道に戻らない可能性も大いにあったからです。
ですが、冷静に考えて指導してくれた先生方も自分の人生の方向性まで決めてくれるわけではありません。
そこは個々人の人生ですので割り切りました。
むしろ、はっきりと「やりたい!」と決めたことではなかったことを何年先も分からず続けていくことの方が、人生の時間が勿体無いだろうと考えていました。
家族・友達の世間体系は辞めた後もそこまで気にならなかったと思います。
案外「あいつがこういうことをやっていてさ・・。」みたいな話ってされないと思いますよ。
早めの退局を視野に入れている人へ
僕の場合はかなり早めでしたが、これが何年もやっていると「仕事への思い入れが強くなってしまって辞めるとやりがいがなくなってしまうから」と言う風になってしまう先生もいてはおかしくなさそうです。
自分の技能を磨いていけばいくほど、思い入れが強くなって辞めづらくなっていく可能性があります。
辞めるなら思い切って早めに辞めるというのも一つの手なんじゃないかな、と思います。
とはいえ、去った先にもその能力を活かすところは探せばきっとあるはずです。
今回は以上です。ありがとうございました。